トマトをもっと知ろう!
「トマトが赤くなると医者が青くなる」
トマトは、ビタミンCやリコピンなど機能成分を多く含む野菜です。ビタミンCには抗酸化作用や免疫賦活化作用があり、赤い色素のリコピンには高い活性酸素除去能力があります。
最近では、リコピンに血液中の脂肪増加を抑える新成分が含まれていることが発見され、メタボリック対策も期待されて静かなブームになっています。
「トマトが赤くなると医者が青くなる」のことわざは、トマトが実る季節は病気になる人が少なく、患者がいなくて医者が青ざめる、の意味。
昔から、トマトの栄養価の高さがこのようなことわざを通して親しまれていたのですね。
トマトの歴史
トマトはナス科トマト属の野菜です。
その名前は、古代メキシコ語で「膨らむ果実(かじつ)」という意味の「トマトゥル(tomatl)」からきています。ペルーやエクアドル、ボリビアにまたがるアンデス山地で生まれた野菜で、古くからラテンアメリカの先住民が食用にしていました。15世紀のコロンブスの新大陸発見によりヨーロッパ各地へ伝わりましたが、食用とされるようになったのは18世紀になってからと言われています。それまでは観賞植物として栽培されていました。日本へは江戸時代初期(17世紀)に観賞用としてもたらされ、昭和に入ってから野菜として普及し食べられるようになりました。
トマトの保存方法
トマトは必ず冷蔵保存だと思っている人も多いのではないでしょうか。買ってすぐに冷蔵庫に入れると鮮度が落ちる場合もあるため、できるだけトマトは常温で保存しましょう。特に青い部分が残っているものは、常温で保存し追熟させるのがおすすめです。熟したものほど、うまみのもとであるグルタミン酸が多くなります。トマトの果頂部は弱いので、保存するときはヘタを下にして置きましょう。
美容にも効果的
トマトには水溶性食物繊維であるペクチンが多く含まれています。腸内環境を整えることで便秘を解消し、吹き出ものを抑えてくれます。
また、トマトに含まれるビタミンHは肌荒れを予防し、ビタミンPは皮膚に栄養を送り届けます。ビタミンCの効果により、肌荒れ防止や肌に張りを与えます。
さらに、ビタミンB6には皮膚病を治す効果も期待できるため、トマトは美容を気にする女性にとって嬉しい野菜と言えます。
トマトの美味しい食べ方
JA愛知みなみトマト部会から、トマトを使った美味しい料理レシピを紹介しています。